パイル製品
PHC
Pre Tensioned Spun High Strength Concrete Piles
プレテンション方式による遠心力高強度コンクリ―トパイル
ONA(オナ)パイルとは《小野田セメント(株)(現 太平洋セメント(株))》と《日本コンクリート工業(株)》の共同開発によって開発された高強度PC杭(PHC杭)です。Hi-ONA(ハイ-オナ)パイルはより高いプレストレスを導入したPHC杭で、High Quality ONAパイルの略称です。ONAパイルにはA種、Hi-ONAパイルにはB種、C種があります。
高強度コンクリートの採用により大きな軸方向を有するPHC杭です。導入プレストレス量によりA種、B種、C種があり、杭の壁厚によってJIS規格標準壁厚(1)と特厚(2)があります。
SC
Steel Composite Concrete Piles
外殻鋼管付きコンクリートパイル
SC杭は、鋼管を外殻とする既製コンクリート杭の総称です。鋼管の内側に膨張剤を混入したコンクリートを遠心締め固め によりライニングしたもので、その圧縮強度は80N/mm2以上の高強度を有しています。高強度の発現方法は、高温高圧蒸気養生、あるいは高強度混和材を使用する2方法があります。鋼管の材質には、SKK400相当とSKK490相当の2種類があり、前者を使用したSC杭をSPN-ONAパイル、後者をHi-SCパイルと呼びます。
外殻鋼管の内側に設計基準強度F=105N/mm2のコンクリートを遠心締固めによりライニングしたパイルです。鋼管材質をSKK400相当としたパイルがSC-ONA105、SKK490相当としたパイルがHi-SC105で、杭の厚さはJISで規定された厚さの"I"と弊社規定の"II"があります。
ST
Step Tapered Piles
拡径断面を有するPHCパイル
STBパイルとは、Step Tapered Pilesの略称で、杭の先端部(Bottom)を太径にした拡径PHC杭です。
打撃工法、および埋込み杭工法に採用でき、拡径部の閉塞断面積は本体部に比べて30~36%増大し、大きな地盤支持力が得られます。
埋立地などの地盤沈下地域でのネガティブフリクションに対しても、合理的で経済性に優れた設計ができます。
呼び名7080~90100については、NC-STBパイルと呼びます。
パイルに拡径部を設けた基材コンクリートの設計基準強度F=105N/mm2のパイルです。
大きな水平抵抗力を得るために拡径部を上にして用いて上部に軸部より太いパイルを接続することができます。
また、大きな地盤支持力を得るために拡径部を下(杭先端)にして用いることもできます。
導入プレストレス量によりA種4N/mm2、B種8N/mm2、C種10N/mm2の3種類があり、杭の厚さでは標準厚の”1”と特厚の”2”があります。
節杭
Nodular Piles
節付きパイル
HF-ONAパイルとは、High Frictional Force ONAパイルの略称で大きな摩擦力を得る目的で杭本体部に軸部径+100mm~150mmの節が設けられています。
PHC杭いに準じて軸部(杭本体部)のプレストレス量によりA種B種C種があります。
軸部断面性能はONA・Hi-ONAパイルと同等です。
HF-Ducパイルとは、コンクリートの設計基準強度 F=85N/mm2の遠心力高強度プレストレスト鉄筋コンクリート節杭(PRC節杭)です。PC鋼材と異形棒鋼を軸方向鋼材として用い、かつ、せん断補強筋として高強度鉄筋をらせん状に配置しており、高い曲げ耐力とせん断耐力を有し、靭性能にも優れた杭です。異形棒鋼を必要な長さだけ配筋した、部分PRC節杭とすることもできます。
HF-ONA105パイルとは、コンクリートの設計基準強度F=105N/mm2の遠心力強度プレストレスコンクリート節くい(PHC節杭)です。導入プレストレス量はA種(4N/mm2)、B種(8N/mm2)、C種(10N/mm2)の3種別があり、くいの肉厚により標準厚(A1種B1種C1種)と特厚(A2種B2種C2種)があります。
PC鋼材と異形棒鋼を軸方向鋼材として用い、かつ、せん断補強筋として高強度鉄筋をらせん状に配置しており、高い曲げ耐力とせん断耐力を有し、靭性能にも優れた杭です。異形棒鋼を必要な長さだけ配筋した、部分PRC節杭とすることもできます。
PRC
Pretensioned & Reinforced Spun High Strength Concrete Piles
遠心力プレストレスト鉄筋コンクリートパイル
HiDuc-CPRCパイルとは、(一社)コンクリートパイル・ポール協会(COPITA)が仕様を統一規定した遠心力高強度プレストレスト鉄筋コンクリート杭(コピタ型PRC杭)です。有効プレストレス量、軸方向異形棒鋼量を規定するとともに、せん断補強筋量を道路橋示方書のJIS強化杭に合致させて高い曲げ耐力とせん断耐力を有し、靭性能にも優れた杭です。
異形棒鋼を全長配筋しない部分PRC杭とすることもできます。
HiDuc-CPRC105パイルとは、(一社)コンクリートパイル・ポール協会(COPITA)が仕様を統一規定させた、基材のコンクリートの設計基準強度F=105N/mm2の遠心力高強度プレストレスト鉄筋コンクリート杭(コピタ型PRC杭)です。有効プレストレス量、軸方向異形棒鋼量を規定するとともに、せん断補強筋量を道路橋示方書のJIS強化杭に合致させて高い曲げ耐力とせん断耐力を有し、靭性能にも優れた杭です。
異形棒鋼を全長配筋しない部分PRC杭とすることもできます。